SCSK、CloudStackに対応したクラウド環境制御ソフト「PrimeCloud Controller」新版


5月11日まで東京ビッグサイトで開催中の「クラウド コンピューティングEXPO」でデモが行われている

 SCSK株式会社は9日、クラウド制御ソフト「PrimeCloud Controller」の新版として、CloudStack対応の「同 Version 2.0」を発表した。

 「PrimeCloud Controller」は、プライベートクラウドとパブリッククラウドを組み合わせ、高度かつ柔軟性の高いハイブリッドクラウド環境を実現するクラウド制御ソフト。統一した操作で各クラウド環境の運用・管理を行える点が特徴で、パブリッククラウドはAmazon Web Servicesのサービスやニフティクラウド、プライベートクラウドはVMwareやEucalyptusをサポートしている。

 具体的な操作としては、OS環境の構築、起動・停止の自動化だけでなく、Webサーバーやアプリケーションサーバー、データベースサーバーといった、ミドルウェアやアプリケーションの設定も自動で行えるという。また、オープンソースの運用監視ツール「Zabbix」への監視設定追加も自動で行えるため、複数のクラウドをまたぐ運用監視を効率化できるとのこと。さらにOpenVPNを利用し、必要に応じて異なるクラウド間でのVPN接続を自動化することも可能だ。

 今回の新版では、IaaSクラウド構築・運用ソフトのCloudStackに対応。これによって、CloudStackベースで提供されているSCSKの「USiZE netXCloud」や、IDCフロンティアの「IDCフロンティア クラウドサービス」においても、ほかのクラウド環境と同様の操作を行えるようになった。なお今後は、CloudStackを採用するほかの事業者についても対応を予定する。

 SCSKでは、2012年度に10社への提供を目標としている。

関連情報