Skeed、P2P技術を利用したデータ蓄積基盤ミドルウェア「SkeedObjectStore」
株式会社Skeedは、P2P技術を用いたデータ蓄積基盤ミドルウェア「SkeedObjectStore」を9日より販売開始する。価格は750万円(税別)から。
「SkeedObjectStore」は、HPCや大規模ファイルシステムで活用可能なデータ蓄積基盤製品。P2P技術を用いて、複数サーバーより構成されるクラスター上に独自の分散データ蓄積基盤を形成し、データを分散・複製・保持する。具体的には、「データ格納を担当するマシン」群と「データI/O専用マシン」群が協調・連携するオーバーレイネットワークを形成して分散データ蓄積領域を作り出し、レプリケーションに基づく分散配置とデータ喪失の回避を実現しているという。
同時に、保持されているデータファイルへの高速アクセスが可能な、スケールアウト型データ配信基盤も形成する。この仕組みには、同社が大容量データ配信ソフト「SkeedCast」で培ってきたスケールアウト型高速データ配信技術のノウハウを応用しており、データへアクセスした端末自身も取得データを保持・配信するため、大容量ファイルやアクセス集中により入手しづらかったデータファイルであっても、より高速での取得が可能になるとのこと。
活用領域としては、集中アクセスが発生するWebサービスサイトのバックエンドシステム、ソフトウェア開発などのバージョン管理システム、内部統制、レコードマネジメントなどにおける文書管理システム、といった用途が想定される。
対応OSは、「データ格納を担当するマシン」がWindows Server 2003/2008、Red Hat Enterprise Linux 5、CentOS 5以降。「データI/O専用マシン」はWindows XP SP3/Vista/7とMac OS X 10.5以降。