九州大学、富士通のスパコン「PRIMEHPC FX10」を用いた新システムを導入へ~691.7TFLOPSを実現


 富士通株式会社は4日、国立大学法人 九州大学情報基盤研究開発センターが、富士通のスーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX10」768ノードの導入を決定したと発表した。九州地区では最大規模のシステムになるという。

 情報基盤研究開発センターでは、2007年より富士通の基幹サーバー「PRIMEQUEST」、およびx86サーバー「PRIMERGY」で構成されるスパコンシステムを利用しているが、世界的にトップレベルの超並列計算機が国内にも導入されつつある現状を踏まえ、さらなる大規模計算を実施するために、システムおよびアプリケーション開発環境の整備を計画していた。

 今回採用された「PRIMEHPC FX10」は、国内最大のスーパーコンピュータ「京」とソフトウェア互換性がある製品で、高い計算能力と省電力性能、実行性能、可用性、また「京」の利用を想定したアプリケーション開発や最適化が可能であることが評価され、採用に至ったという。

 導入されるスーパーコンピュータは、富士通のx86サーバー「PRIMERGY CX400」1476ノードを用いたPCクラスタ「高性能演算サーバシステム」とあわせて新システムを構成し、合計691.7TFLOPSの演算性能(理論値)を実現する予定。

 なお、稼働は7月より順次開始される予定で、情報基盤研究開発センターのさまざまな科学技術分野における先端的な研究、教育へ利用されるほか、企業でも活用される予定とのことだ。

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