NEC、省電力機能などを搭載した1ソケットのx86エントリーサーバー7機種


Express5800/GT110d-S(水冷)

 日本電気株式会社(NEC)は、x86サーバー「Express5800シリーズ」において、1ソケットのエントリーサーバー計7機種を21日に発売する。いずれもサーバーの電力制御機能を強化しており、省電力化を実現しているほか、サーバーを事務所や店舗などに設置することが多い中堅・中小企業での利用を考慮し、防じんオプションをサポートした。

 省電力機能については、サーバーの消費電力の上限値を設定できるパワーキャッピング機能を標準サポート。装置自体の省電力化と合わせて、最大約35%の電力削減が可能という。また、パワーキャッピングの有効/無効スケジュールの設定もできるため、業務を優先する時間帯、電力を優先する時間帯を分けられ、ピーク需要時間帯の電力抑制などに活用できるとした。

 加えて、一般的な動作環境温度である35℃を5℃上回る、40℃での動作に対応。テープドライブの故障原因の約3割、光学ドライブの故障原因の約9割を占める塵埃(じんあい)を防ぐ防じんフィルタを、新製品すべてで追加できる。さらには、スリムサーバー「Express5800/GT110d-S」では、防じんフィルタの目詰まり検出機能を新たにサポートし、計画的な保守作業を実現したとのこと。

 このほか、接続PC25台未満の小規模オフィス向けに、Windows Small Business Server(SBS) 2011 Essentialsのプリインストールモデルを製品化し、特定のシステム管理者がいない環境でも、手軽なサーバー導入を行えるようにしている。

 なお今回製品化されたのは、タワー型「Express5800/GT110d」、スリム型「Express5800/GT110d-S」、水冷スリム型「Express5800/GT110d-S(水冷)」、1Uラック型「Express5800/R110d-1E」「Express5800/E110d-1」と、「Express5800/GT110d」「Express5800/GT110d-S」のSBS 2011 Essentialsプリインストールモデル、計7機種である。

 SBS 2011 Essentialsプリインストールモデルの価格例は、Pentium G630(デュアルコア、2.70GHz)、4GBメモリ、1TB SATA HDDを搭載した「Express5800/GT110d」が14万8000円(税別)から、同様の構成の「Express5800/GT110d-S」が25万8000円(税別)から。

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(石井 一志)
2012/2/21 15:04