ゾーホー、UIを改善したネットワークトラフィック解析ツールの新版~Citrix AppFlowもサポート


 ゾーホージャパン株式会社(ゾーホー)は19日、ネットワークトラフィック解析ツール「ManageEngine NetFlow Analyzer Professional Edition」「同 Professional Plus Edition」の新版、「リリース9.5」を出荷開始したと発表した。

 NetFlow Analyzerは、ネットワークの帯域利用状況などを監視する、トラフィック監視用のツール。Cisco NetFlowやsFlow、IPFIX(Internet Protocol Flow Information Export)などのフロー技術を利用して、ネットワーク帯域の利用状況を把握することができる。

 新版では、新たな受信対象フローとして「Citrix AppFlow」をサポートし、アプリケーションスイッチ「Citrix NetScaler」を導入しているネットワークの詳細な可視化に対応した。また、リッチメディアの利用環境を最適化するネットワーク管理ソリューション「Cisco Medianet」のうち、音声/動画通信技術である「Cisco Mediatrace」を受信対象としてサポート。ネットワーク上の問題に影響を受けやすいリッチメディアトラフィックについて、容量、往復遅延時間、パケット損失、ジッタといった監視データを取得し、専用タブでレポートとして表示できる。

 また、画面上部に機能別のタブを配置した、シンプルな画面構成へユーザーインターフェイスを一新。装置やフローの種類別に、グリッド単位で監視データを表示できるため、画面のスクロールやクリック回数の削減を実現したとのこと。なお、画面右上に設置されたグローバル検索機能では、IPアドレス/ポート/期間などを条件に、監視データを抽出可能だ。

 加えて、Cisco IP-SLAに基づくWAN RTT監視オプションを強化。新たにIPグループ監視機能を搭載し、指定した範囲のIPアドレス間におけるデータの往復時間を、一元的に監視できるようにした。

 最小構成(10論理インターフェイス)での価格は、「Professional Edition」が10万2000円(税別)、非フローによる情報収集や課金データの生成、キャパシティプランニングレポートといった機能が追加されている「Professional Plus Edition」が16万4000円。なお論理インターフェイスとは、フローエクスポートを有効化した物理ポートおよびVLANの合計数のことである。


関連情報
(石井 一志)
2011/12/19 14:47