キヤノンソフト、Amazonクラウド上で稼働するクラウドアプリ開発基盤


 キヤノンソフトウェア株式会社(以下、キヤノンソフト)は5日、米Amazon Web Services(AWS)のクラウド環境で稼働するクラウドアプリケーション開発基盤「Web Aviator」を発表した。大手・中堅企業のIT部門やSIベンダーなどに向け、12月7日より提供開始する。

 Web Aviatorは、AWSのAmazon EC2とAmazon RDS(Relational Database Service)上で稼働する開発基盤。キヤノンソフトがWebアプリケーション自動生成ツール「Web Performer」などで培った経験が生かされており、エンタープライズ向けのクラウドアプリケーションを迅速に開発できるという。

 利用はWebブラウザから行え、直観的に操作できる開発エディタを用いて、画面レイアウト、業務ロジック、データアクセスという3つの要素を定義するだけで開発は完了するので、開発生産性の向上を実現。SQL、JavaScriptといった基本知識のみで定義が行える。

 また、PCのマルチブラウザ環境のみならず、スマートフォンのWebブラウザに対応したアプリケーションも容易に開発できるほか、開発・検証が終了した後は、AWS上の本番環境へワンクリックで配備され、ユーザーがクラウドアプリケーションをすぐに使用できるようになるとのこと。

 なお、開発スタート時に必要なライセンス「Web Aviator S ライセンス」は無償。その後、開発が終了し検証・本番移行時に必要になるフルライセンス「Web Aviator F ライセンス」は、50ユーザーで72万円/年となる。キヤノンソフトでは、2014年までに10億円の売り上げを目標としている。

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(石井 一志)
2011/12/5 16:43