アライドテレシス、長距離でのスタックに対応したレイヤ3スイッチ「AT-x610シリーズ」


AT-x610-48Ts/X-POE+

 アライドテレシス株式会社は、ディストリビューションスイッチ「AT-x610シリーズ」の第1弾として、PoE給電機能を備えた「AT-x610 POEシリーズ」を11月4日より出荷開始する。また、PoE機能のないバージョンや、冗長電源装置「AT-RPS3000」を11月下旬に提供するとのこと。

 「AT-x610シリーズ」は、10Gigabit Ethernet(GbE)アップリンクに対応したレイヤ3スイッチで、双方向48Gbpsの帯域幅を持つ専用スタックモジュールにより、4台までのスタックに対応する(今後8台まで拡張予定)。また、Ethernetを利用して離れた場所にある複数のスイッチをスタックし、1台の仮想スイッチとして扱える「ロングディスタンスVCS(LD-VCS)」機能を利用できるのが特徴。同機能を用いて仮想化バックボーンを構成すれば、スタックとリングの特性を併せ持つ、仮想コアシステムを実現できるという。

 ラインアップとしては、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×20、SFPと1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tのコンボポート×4、SFP+スロット×2を搭載する「AT-x610-24Ts/X-POE+」と、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×46、SFPと1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tのコンボポート×2、SFP+スロット×2を搭載する「AT-x610-48Ts/X-POE+」が用意された。なお、背面に拡張モジュール「AT-x6EM/XS2」を搭載すれば、最大4ポートまで10GbEインターフェイスを拡張できるとした。

 給電機能に関しては、従来のPoE(IEEE 802.3af)に加えて、ポート1基で最大30Wの給電が可能なPoE+(IEEE 802.3at)をサポート。800W対応電源ユニットの「AT-PWR800-70-Z1」を装着した場合、合計480WまでのPoE給電に対応するほか、同ユニットとAT-RPS3000を組み合わせてブーストモードを使用すると、最大960Wまで給電能力を拡張できる。

 このほか、SDカードブート機能、レイヤ2レベルでの障害の検出と経路の切り替えを最短50ms未満で高速に行えるESPR機能、LDFやMACスラッシング検出などによるループガード機能なども搭載。認証機能についても、IEEE 802.1x/Web/MACアドレス認証を組み合わせたTri-Authに対応している。

 本体価格は、AT-x610-48Ts/X-POE+が116万6000円(税別)から、AT-x610-24Ts/X-POE+が69万4000円(税別)から。

関連情報