NEC、障害時のシステム停止時間を70%短縮した高可用性サーバー


Express5800/A1040a

 日本電気株式会社(NEC)は24日、スケーラブルHA(高可用性)サーバーの新製品として、4wayモデル「Express5800/A1040a」、長期保守対応モデル「同/A1080a-S」「同/A1080a-D」「同/A1080a-E」を発売した。

 4wayモデルのExpress5800/A1040aでは、内蔵RAIDカードを2枚とすることで、システム起動ディスクの接続インターフェイスを冗長化。サーバー内の単一障害点をなくして可用性を向上した。また、内蔵HDDは12台まで拡張可能とし、従来機比2倍の容量を実現。エントリーモデルに位置付け、高い業務継続性が求められる中小規模のデータベースシステムやDWHシステムに最適としている。価格はXeon E7-4807/4GBメモリ/146GB HDD×2の構成で146万円(税別)から。10月31日より出荷する。

 長期保守対応モデルの同/A1080a-S、同/A1080a-D、同/A1080a-Eでは、あらかじめ顧客専用の保守部材を確保するとともに、専任の保守体制を確立することで、最大10年の長期保守を実現している。価格は、同/A1080a-S(Xeon E7-4820/16GBメモリ/300GB HDD×2)が301万5100円(税別)から、同/A1080a-D(同/A1080a-Sの構成×2)が516万100円(同)から、同/A1080a-E(Xeon E7-8830×8/32GBメモリ/300GB HDD×2)が1293万4100円(同)から。いずれも11月1日より出荷する。

 新製品の特長は、NEC独自開発の運用管理チップ「EXPRESSSCOPE(エクスプレススコープ)エンジンSP2」を搭載し、高可用性ソフト「CLUSTERPRO(クラスタープロ)」との連携を強化した点。運用管理チップがハードウェア障害(温度・電源異常など)の予兆を検知し、自律的に「CLUSTERPRO」に通知。フェイルオーバーを迅速にし、障害時のシステム停止時間を従来比70%以上短縮できるという。

 また、運用管理チップ間の通信もハートビートとして設定可能に。「CLUSTERPRO」のLANや共有ディスクを用いたハートビートに加え、サーバーの生存状態の監視パスが増えたことで、システムの可用性をより向上できるとしている。

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