NEC、8コアXeonを8基搭載できるスケーラブルHAサーバー


Express5800/A1080a
システム構成例

 日本電気株式会社(以下、NEC)は4月9日、8コアのXeon 7500番を搭載したスケーラブルHAサーバー新製品「Express5800/A1080a」を発売した。

 新製品は、7Uの高性能・高スケーラブルサーバー。Xeon 7500番を最大8個まで搭載可能にし、従来比約2倍の処理能力を実現。メモリ容量も従来比8倍となる2TBまで拡張した。7Uの筐体内で4CPUサーバー1台、クラスタ構成の4CPUサーバー2台、8CPUサーバー1台など、用途に応じて柔軟な構成が可能という。

 価格は、Xeon E7520×1基、4GBメモリ、146GB HDD×2基を搭載した「Express5800/A1080a-S」が162万1000円(税別)から、Xeon E7520×1基、4GBメモリ、146GB HDD×4基を搭載した「Express5800/A1080a-D」が256万9000円(同)から、Xeon E7540×8基、8GBメモリ、146GB HDD×2基を搭載した「Express5800/A1080a-E」が655万9000円(同)から。5月10日より順次出荷を開始する。

 さらに可用性を強化するサポートサービスとして、システム障害時にハード・ソフトの区別なくワンストップでサポートする「プラットフォームサポート」に対応。高可用性Linuxプラットフォームを実現する「Enterprise Linux with Dependable Support」も新たに提供する。同サービスは、障害解析度の高い専用ソフトと可用性・運用性を向上するミドルウェア製品群「MC SCOPE」で構成され、価格が40万円(税別)から。6月より出荷する。

 こうした特徴から「新製品は企業の基幹システムだけでなく、科学技術計算向けにも最適」(同社)とする。先行ユーザーとして、東北大学サイバーサイエンスセンターの大規模科学計算システムに、HPCクラウドのサービス基盤として導入されている。




(川島 弘之)

2010/4/9 15:45