アシスト、「PostgreSQL 9.1」対応の支援サービスを提供


 株式会社アシストは17日、オープンソースデータベースの新版「PostgreSQL 9.1」に対応した支援サービスを、同日より提供開始すると発表した。

 アシストでは、PostgreSQLを採用した顧客企業が、ITコスト削減とベンダー依存からの脱却を実現し、安心してPostgreSQLを活用できるよう、商用データベースで培ったノウハウをもとに、PostgreSQLに関するサポートサービスを提供してきた。例えば、PostgreSQLの製品サポートや導入・データ移行、バックアップ/リカバリ設計および実装などの各種支援サービスを、2009年10月より提供しているほか、2010年4月には24時間365日対応のサポートを開始している。

 今回はさらに、先ごろリリースされたPostgreSQL 9.1についても、こうしたサポート/支援サービスを提供可能とした。

 プロダクト・サポート(契約期間1年)は、物理CPUをカウントする「物理CPU契約」、物理的な場所でカウントする「サイト契約」、問い合わせ担当者でカウントする「問合せ窓口契約」と、異なる3つの形態が設定されている。契約プランは、エントリ(サイト契約を除く)、スタンダード、エンタープライズの3つ。

 このうち、エントリでは、マニュアルレベルでの調査と、発生事象の再現確認までを含み、オプションサポート(pgpool-II/Slony-Itといったミドルウェアのサポート)には対応しない。

 スタンダードとエンタープライズでは、ソースレベル確認、修正パッチ提供までが行われるほか、スタンダードはオプションサポートが有償対応、エンタープライズは標準対応になる。

 対応時間は、エントリとスタンダードが平日9時~17時対応、エンタープライズが24時間365日対応。いずれも問い合わせ回数に制限はなく、Web/メール/電話で問い合わせを受け付ける。

 基本サービスの価格は、例えば物理CPU契約の場合、エントリが18万円(税別)、スタンダードが33万円(税別)、エンタープライズが66万円(税別)。

 このほか、PostgreSQL導入支援、PostgreSQLへのデータ移行支援、PostgreSQLバックアップ・リカバリ設計/実装支援などを提供する技術支援サービスが用意されており、価格はいずれも個別見積もり

 なおPostgreSQL 9.1では、前バージョンの「9.0」から標準機能として実装されていた「参照負荷分散レプリケーション」機能の「ストリーミング・レプリケーション」において、「同期モード」をサポートし、スタンバイデータベースへのトランザクションログの転送遅延を、ゼロに抑えられるようになった。これによって可用性がさらに向上したため、アシストでは、PostgreSQLの適用範囲を従来以上に拡大できると考えているとのことだ。

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