アシスト、PostgreSQL 9.0対応の支援サービスを提供開始


 株式会社アシストは21日、オープンソースデータベースの新版「PostgreSQL 9.0」に対応した各種支援サービスを、同日より開始したと発表した。

 アシストでは、PostgreSQLに関するプロダクト・サポートや、導入、データ移行、バックアップ/リカバリ設計および実装など各種支援サービスを、2009年10月より開始。2010年4月からは、24時間365日対応のプロダクトサポートを開始したほか、新規の価格体系を7月から追加するなど、支援体制を拡充してきた。

 今回は、9月20日にPostgreSQL 9.0が提供されたのに伴い、同バージョンについてもサポート対象に追加している。

 プロダクト・サポート(契約期間1年)は、物理CPUでカウントする「物理CPU契約」、物理的な場所でカウントする「サイト契約」、問い合わせ担当者でカウントする「問合せ窓口契約」が用意され、それぞれについて、エントリ(サイト契約を除く)、スタンダード、エンタープライズの契約プランが設定されている。

 このうち、エントリでは、マニュアルレベルでの調査と、発生事象の再現確認までが対象で、オプションサポート(pgpool-II/Slony-Itといったミドルウェアのサポート)には非対応。スタンダードとエンタープライズでは、ソースレベル確認、修正パッチ提供までが行われるほか、スタンダードはオプションサポートが有償対応、エンタープライズは標準対応になる。

 対応時間は、エントリとスタンダードが平日9時~17時対応、エンタープライズが24時間365日対応。いずれも問い合わせ回数に制限はなく、Web/メール/電話での問い合わせが可能だ。

 基本サービスの価格は、例えば物理CPU契約の場合、エントリが18万円(税別)、スタンダードが33万円(税別)、エンタープライズが66万円(税別)。

 このほか、PostgreSQL導入支援、PostgreSQLへのデータ移行支援、PostgreSQLバックアップ・リカバリ設計/実装支援などを提供する技術支援サービスも、個別見積もりで対応する。

 なおPostgreSQL 9.0では、「ホット・スタンバイ」「ストリーミング・レプリケーション」の両機能をサポートしており、待機系サーバーを参照用として利用可能になった点が、最大の特徴。これによって、ECサイトなどでの参照サーバーの拡張要望や、集計バッチ処理の負荷分散に対応できるようになった。

 さらに、ストリーミング・レプリケーションは、トランザクションログの転送を、ファイル単位から操作単位に改善し、スタンバイ・データベースの遅延が少なくなっているため、より可用性要件の高いシステムへも採用が可能になった。アシストでは、これによって、PostgreSQLの採用可能領域が一層広がると期待をしている。

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