チェック・ポイント、性能3倍の新セキュリティゲートウェイ7種
ボット対策用の新Software Bladeも提供へ
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は13日、セキュリティアプライアンスの新7モデルと、ボット防御用の新機能「Anti-Bot Software Blade」を発表した。
新7モデルは、デスクトップ型の「Check Point 2200 Appliance」からデータセンター規模の「同 21400」まで多用なモデルをラインアップし、現行モデルと比べて約3倍のパフォーマンスを実現したという。
ファイアウォール(FW)スループットは最大100Gbps。セキュリティ機能の統合・管理を一層効率化するとともに、64ビット版OSやモバイルデバイスからのリモートアクセスを分析できるなど、新たなIT環境にも対応した。
新ラインアップは、「Check Point 2200/4200/4600/4800/12200/12400/12600」。受注開始は13日より。これらに、8月に発表したウルトラハイエンド版の「同 21400/61000」を加えた9モデルを展開する。
幅広いラインアップであらゆるレンジをカバー | 好きなSoftware Bladeを選ぶことで、必要な機能だけを使える |
2200。小型筐体を採用。FW/IPSスループットは3Gbps/2Gbps。価格は58万円から | 4200。中小規模に最適なエントリーレベル。3Gbps/2Gbps。79万円から |
4600。エンタープライズ向け下位モデル。9Gbps/4Gbps。176万円から | 4800。エンタープライズ向け上位モデル。11Gbps/6Gbps。336万円から |
12200。データセンター向け1Uモデル。電源・HDD冗長化に対応。15Gbps/8Gbps。464万円から。 | 12400。データセンター向け2Uモデル。25Gbps/12Gbps。720万円から |
12600データセンター向け2Uモデル。30Gbps/17Gbps。944万円から | 21400。加速オプションを備えた最上位モデル。100Gbps(アクセラレーション時)/21Gbps。1840万円から |
一方のAnti-Bot Software Bladeは、ボット防御用の新しいソフトウェアブレード。PCに感染しているボットを検出し、そのPCと遠隔地にいるボット管理者との間の通信を遮断して、ボットによる被害を防ぐ。
ボットの検出・駆除のための中核技術となるのが「Multi-tier ThreatSpect」とよばれる独自のエンジン。各ゲートウェイを通過するトラフィックを分析し、ボットを検知する。検知に関しては、犯人の隠れ家(指令サーバー)となる2億5000万件以上のアドレスをリストアップし、2000以上のボットネット固有の通信パターンを識別する。ボットネットのパターンやボットに対する指令の発信元など、複数の要因を相関分析できるのが特長だ。
感染したマシンの検出、ボットによる悪影響の回避、フォレンジックを提供する | Multi-tier ThreatSpectの概要 |
また、ボットが検出された場合は、そのボットが行おうとしたアクティビティの内容を解析し、それによるビジネスへの影響をダッシュボードに表示して、リスクレベルの素早い分析を可能とする。ボットに関連する特定のインシデントをドリルダウンしながら、多彩なフォレンジック機能を用いて感染状況を調査し、想定される被害を素早く把握できるという。
販売開始は2102年度第1四半期より。
ダッシュボードには感染したユーザー・デバイス、マルウェア種別、マルウェアアクションが表示される | 脅威の状況を組織レベルで把握することも可能 |