イージェネラ、HPブレードサーバー向け「PAN Manager」を出荷開始


 米イージェネラは7日(米国時間)、HPのブレードサーバー上で稼働する「PAN Manager Software」の出荷を開始すると発表した。

 PAN Manager Softwareは、インフラ仮想化ソフト。物理・仮想サーバーに対して、統合された高可用性と災害復旧機能を提供する。標準的なサーバー、I/Oの仮想化、集中化したネットワークを使用してリソースプールを作成し、ビジネスの要求に基づいて迅速にサーバーの再利用が可能となる。

 従来、イージェネラの専用ハードウェア「BladeFrame」で提供されてきたソフトだが、2009年にDell、2010年に富士通のハードウェアにも対応。これらは2008年に発表した、PAN Manager Softwareの機能をほかのプラットフォームでも実現する「PAN Everywhere」構想に基づいた取り組みで、その延長線として今回、HP製ハードウェアにも対応した形。日本での提供については検討中で、4月中には発表する予定という。

 HP BladeSystem、およびネットワーク仮想化オプション「バーチャルコネクト FlexFabricモジュール」と、PAN Manager Softwareの技術を連携させることで、「コスト削減、マルチテナント、ビジネスクリティカルな高可用性(HA)と災害復旧(DR)を提供すると同時に、データセンターの複雑さを削減する」(同社)としている。

 また、「事業継続性を要求されるアプリケーションをサポートするため、数分で設定・プロビジョニングできるよう設計され、マルチテナントやビデオ・オン・デマンドや大量の取引を行うトレーディングのような高スループットを要求する場合にも最適」という。

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