レコチョク、Greenplum DWHで新マーケティングシステムを構築


 TIS株式会社は21日、携帯電話向け音楽配信サイトを運営する株式会社レコチョクのDWH(データウェアハウス)を中心としたマーケティングプラットフォームシステムを構築したと発表した。

 構築したのは、DWHに「Greenplum」、BIツール「MicroStrategy」、ETL(Extract/Transform/Load)ツールに「PowerCenter」を採用したマーケティングプラットフォームシステム。

 レコチョクでは、1800万人が利用するサイトを運営する上で、「顧客データの散在による分析の非効率性」、「システム分散による運用コスト増」、「顧客向けリテンション施策推進などのスピード向上の必要性」、といった課題を抱えていたという。

 また、今後5年間で10TBを超えるデータ量増加が見込まれていたため、「拡張性」と「高コストパフォーマンス」を重視し、新システムを検討。Greenplumの処理性能、MicroStrategyの管理性、PowerCenterの運用性・拡張性を評価し、それらを組み合わせた総合的なシステムを提案したTISを選定した。プロジェクト期間は約5カ月。

 導入効果としては、これまで各部門が独自にデータ加工・保持する方法から、統一されたプラットフォームへの運用に切り替えたことで、経営層から現場まで一貫してデータ分析できる環境を実現。結果、さまざまな顧客セグメンテーションによる施策の推進や、時系列・効果分析がスピーディに行われ、最大で90%以上の業務処理スピード向上を実現したという。

 レコチョクでは今後、新システムを活用し、さらなるデータ分析や分析に基づく各種施策を進め、顧客へより良いサービスを提供するとしている。

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