米Microsoft、SaaS型CRM「Dynamics CRM Online」を提供開始~日本を含む40地域で
salesforce.com、Oracleからの乗り換えキャンペーンも
米Microsoftは17日(米国時間)、パブリッククラウド型のCRMサービス「Dynamics CRM Online」をワールドワイドで提供開始したと発表した。従来は北米のみでの提供だったが、今回より世界40地域、41言語に規模を拡大。日本でも、18日(日本時間)より提供が開始されている。
Dynamics CRM Onlineは、Microsoftが開発しているCRMアプリケーション「Dynamics CRM」をSaaS形式で提供するもの。Dynamics CRMでは、広く利用されているMicrosoft Officeをフロントエンドツールとして使えるなど、特に、ユーザビリティ面で多くのメリットを提供しており、Dynamics CRM Onlineでもこのメリットを活用できる。
参考価格は月額44ドル/ユーザーだが、6月末までにサインアップすると、月額34ドル/ユーザーで12カ月間利用できる。国内では月額4660円/ユーザーで、キャンペーン価格は月額3601円/ユーザー。30日間の無償トライアルも、あわせて提供される。
さらに、米salesforce.comや米Oracleの製品/サービスを利用中のユーザー向けに、1ユーザーにつき最大200ドルを提供する乗り換え優待キャンペーンも行う。キャンペーンサイトによれば、Dynamics CRM Onlineを15ライセンス以上・2年契約した企業・組織が対象になるとのことだ。
またMicrosoftでは今回、ワールドワイドでの提供開始に伴って、SaaSで提供しているDynamics CRMのバージョンを、最新の「Dynamics CRM 2011」にアップデートした。オンプレミス(自社設置)型、パートナー企業によるホスティング型に先駆けクラウド版をアップデートするのは、同社では初めての試みとのことで、残る両形態は、2月28日にリリースされる予定。