インテル、Sandy Bridgeアーキテクチャの第2世代「Core i」シリーズ


第2世代「Core i」プロセッサ

 インテル株式会社は6日、「Sandy Bridge」の開発コード名で呼ばれてきた第2世代「Core i」プロセッサを発表した。クアッドコア製品が1月9日より、デュアルコア製品が2月より、それぞれ出荷開始される。

 2008年11月に発表された第1世代のCore iプロセッサは、「Nehalem」マイクロアーキテクチャが採用されていたが、今回の第2世代ではマイクロアーキテクチャを一新したほか、グラフィック/ビデオ関連機能などが強化されている。製造プロセスは、従来の最新製品(開発コード名:Westmere)と同じ32nm。

 グラフィックス機能は引き続きCPUに統合されているが、第2世代Core iシリーズではWestmereと異なり、グラフィックス機能(Intel HD Graphics 3000/2000)がCPUコアと同じダイに統合されているのが特徴。また、動画処理エンジン「クイック・シンク・ビデオ」、HDビデオのオンライン配信を支援する「インテル Insider」などのビデオ関連機能も利用できる。

 クイック・シンク・ビデオの効果を示す例として、インテルが挙げている例によれば、49MB、1920x1080i、18884kbpsの4分間のMPEG2ビデオファイルを、わずか16秒で、Apple iPodでの再生用ファイル(640x360、H.264対応のmp4ファイル)に変換できるという。

 また、新命令セットのAVXをサポートし、オーディオ処理や、複数の画像をつなぎ合わせるような高度なビデオ編集用アプリケーションなど、高いパフォーマンスを必要とするアプリケーションの性能向上に貢献。一部製品を除いて、Hyper-Threading(HT)、Turbo Boostといった機能にも引き続き対応している。

 ラインアップとしては、モバイル向け、デスクトップ向けのCore i7/i5/i3が合計20種類以上提供されるほか、「インテル 6シリーズ・チップセット」、「インテル Centrino Wi-Fi/WiMAXアダプタ」なども用意された。

 1000個受注時のOEM価格は、一例として、モバイル向けのCore i7-2820QM(2.30GHz、4コア)が4万8330円、デスクトップ向けのCore i7-2600K(3.40GHz、4コア)が2万6970円など。

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