ブルーコート、WAN最適化製品に動画配信最適化機能を統合
ブルーコートシステムズ合同会社(以下、ブルーコート)は15日、WAN最適化製品「ProxySG」に動画配信最適化機能を完全統合したと発表した。
統合には、世界で初めて実現したという「Adobe Flashライブ配信動画のストリーム分割機能」が含まれる。同機能により、動画を一度ストリーミング配信するだけで、多数の視聴者に動画を配信できるため、企業などの大規模環境における動画配信が容易になり、ほかの業務アプリケーション用のWAN帯域を確保することが可能になる。
通常、企業のゲートウェイを通じて、多数のユーザーがインターネット上の動画を視聴すると、リクエストが殺到し帯域制御が困難となり、ほかの業務アプリケーションの正常な動作が阻まれてしまう。ブルーコートの動画配信最適化機能では、「ストリーム分割技術」と「キャッシング技術」を組み合わせることで、こうした事態を防げるという。
ストリーム分割技術では、「1回の送信で多数に配信する方式」を採用しており、Adobe FlashのRTMPプロトコル、Microsoft Windows MediaのMMS/RTSPプロトコルのストリーミングメディアに対応する。
一方、キャッシング技術では、Webや社内から配信されるオンデマンド動画の最適化、配信範囲の増減、影響の最小化を実現。YouTubeなどFlashプラットフォームでのプログレッシブ動画をはじめとするオンデマンド動画は、支店側の1人目が視聴した時点で、その支店内にローカルにキャッシングされる。2人目以降は、ローカルに格納されたコンテンツにアクセスするため、WANに影響を与えずに運用できるという。