アイネット、プライベートクラウド型のHadoopストレージサービス

スマートフォンやタブレットからも利用可能


 株式会社アイネットは14日、Hadoopストレージサービス「Cloudstor」を発表した。同社データセンターで展開するプライベートクラウドサービス「VAiOS」の一環として、2011年2月1日より提供する。

 Cloudstorは、Hadoopで構築したプライベートクラウド型のストレージサービス。Hadoopの分散ファイルシステムとRESTインターフェイスを採用。アイネットのデータセンターから顧客企業専用のプライベートクラウドとして提供する。

 Hadoopにより、安価なストレージサーバーをスケールアウトできるため、コストパフォーマンスに優れるのが特徴。また、パブリック型のオンラインストレージよりもセキュリティも強固という。

Cloudstorの概要図。VAiOS上のストレージにRESTでアクセスする詳細図。ストレージサーバーに3重・分散書き込みを行う

 社内LAN・WAN・WiFi・WIMAX・3G/LTEなどさまざまなネットワークに対応し、ユーザーはPC・スマートフォン(iPhone/iPad/Androidなど)でクラウド上のリソースにアクセスできる。企業内個人の利用のほか、企業内グループの情報共有に最適だ。

 機能としては、クラウド上への「フォルダアクセス」「電話帳」「カレンダー」「写真・動画キャプチャー」「電話・音キャプチャー」「メモ保存・共有」が利用可能。

6つの機能が利用可能。機能を表す6面体をタッチ操作する直感的なインターフェイスを実現しているiPadにも対応する
販売ターゲット。ファイルサーバーのリプレースをはじめ、パブリック型のオンラインストレージを利用しているが、よりセキュリティを強化したい企業、シンクライアントやモバイルコンピューティングを検討している企業など、幅広い対象へ訴求する

 必要ユーザー数と必要ストレージ容量を自由に選ぶことが可能。価格は、1ユーザーアカウント費用が月額2400円から、ストレージ使用料が月額20~80円/GB。システム一式を顧客企業側に設置するオンプレミスのサービスも用意している。

 販売チャネルは、アイネットの直販とパートナーの間接販売。パートナーへのOEM提供も行うため、今後、パートナー各社のブランドで提供される見込み。

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