アイネットなど3社、クラウド事業者向けに仮想アプライアンスのダウンロードサービスを提供


 株式会社アイネットは、自社の仮想化技術を活用したクラウド基盤「VAiOS」をベースに、仮想アプライアンスのダウンロードサービス「VAオンラインサービス」を、7月1日より提供開始する。第1弾としては、株式会社ガイアのIFRS対応連結決算作成ソフト「バーチャルシングルカンパニー(VSC)モデル」をラインアップした。

 新サービスでは、まず、仮想アプライアンス化された基幹系システム向けソフトのライブラリを、クラウドサービスプロバイダが、IaaSなどの基盤系クラウドサービスにダウンロード。プロバイダと契約した顧客企業が、SaaS形式で利用できるようになる仕組みで、アイネット、ガイア、仮想化ビジネスコンサルタントのヴイエムネット株式会社が共同で開発した。

 仮想アプライアンス化されたVSCモデルは、低価格でIFRSに対応できるソリューションとしてガイアが開発したもの。各グループ企業で使用している会計アプリケーションは継続使用できるほか、ガイアが提供している「J-GAIA Virtual Single Companyモジュール」によって既存アプリケーションと連携し、IFRSに必要なほとんどの機能を自動化可能という。

CSAの事業モデル

 また3社では、クラウド技術を活用した企業情報システムの最適化を目的として、会員制アライアンス団体「クラウドサービス・アライアンス(CSA)」を設立することも発表した。CSAでは、ヴイエムネットが事務局となって、企業が抱える重要な課題ごとに分科会を設置。会員企業と共同で、新しいサービスをライブラリ化し、VAオンラインサービスとして順次提供していくとしている。

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(石井 一志)
2010/6/18 16:07