NTTデータ、Webサービス事業を手掛けるグループ企業2社を統合~「NTTデータ・アール」を設立


 株式会社NTTデータは29日、グループ会社の株式会社ソリッド・エクスチェンジ、および株式会社ウェブプロデュースの両社を統合すると発表した。統合は2011年1月1日付けで、新社名は「株式会社NTTデータ・アール」となる。

 統合される2社のうちソリッド・エクスチェンジは、DRMサービス・映像配信サービス、デジタルコンテンツ事業を主な事業として、2002年2月に設立された企業。その後、モバイルサイト構築・運営やエンコード事業、BPOサービスなどを手掛けてきた。

 一方のウェブプロデュースは、NTTデータとNTT東日本が出資して2005年3月に設立された企業で、映像配信サービス、Web制作事業を主な事業とし、その後はフルフィルメントサービスなどのWebサービス事業を中心に事業を拡大してきた。

 両社が統合される背景には、顧客からの短期開発要求、コスト削減要求に対応できる開発力、BPOサービスのニーズが高まると同時に、新技術への対応、各種サービスの組み合わせによる付加価値の高いソリューション提供が求められてきていることがあるという。こうした状況を受けてNTTデータグループでは、中期経営におけるグループ事業拡大強化の方針に基づいて、ソリッド・エクスチェンジとウェブプロデュースの統合を行うことにした。

 統合後は、両社がともに強みとしているWebサービスのノウハウを最大限生かしつつ、今後の市場拡大が見込まれる、EC事業者向けのBPOサービス事業にも注力する考え。さらに、顧客の要求に幅広く対応できる体制を築き、今後の持続的な成長やさらなる競争力強化を図るとしている。

 新会社の資本金は4億9000万円で、株主構成は、NTTデータが95.47%、NTT東日本が4.53%。従業員数は約130名となる。

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(石井 一志)
2010/11/29 17:15