日立ソリューションズ、静的テストツール「anyWarp CodeDirector」新版


 株式会社日立ソリューションズは29日、プログラムのソースコードをテスト前にチェックする静的コードチェックツール「anyWarp CodeDirector for C/C++」の機能強化版を発表した。12月1日より提供する。

 anyWarp CodeDirectorは、ソースコードの不具合やルール違反などを見つける静的コードチェックツール。機能強化版では、Windows 7 32/64ビット版に対応。Windows 7移行時に不具合となりやすい個所を指摘する機能を備えた。

 各種統合開発環境(IDE)との連携機能も搭載。Visual Studio/Eclipse/HEWのIDEに対応しており、既存の開発環境から直接ソースコードをチェック、結果の確認、修正ができる。今回はVisual Studio 2008に対応した。

 一方、不要な指摘の削除といったチューニングも行っている。静的コードチェックツールには「指摘が多すぎて対応しきれない」「選別した結果、ほとんどは修正不要だった」といった問題がある。この問題に対処するため、anyWarp CodeDirectorでは、2007年に出荷された「Ver05-02」で母体差分機能を搭載し、母体から修正を行っていないソースコードの指摘はグレーで表示してきた。今回はさらに、自分の開発したソースコードの指摘だけを表示することで、不要な指摘の選別にかかる時間を短縮している。

 このほか新規ルールとして、32ビット環境で作成したソースを64ビット環境に移植する際、注意すべき箇所を指摘するルール、printf構文の引数に不整合がないかどうか確認するルール、常に計算結果が一定となる条件式を指摘するルール、NULL参照を起こす箇所を指摘するルールなど計6種類を追加した。

 価格は、5ユーザー版が63万円、10ユーザー版が105万円。

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