ソニー、さまざまな視聴機器へコンテンツを配信する「OPSIGATEデリバリー」
アクトビラやモバイル端末にも配信可能
“OPSIGATE”の全体像 |
ソニー株式会社は11日、企業向けコンテンツ配信システム「OPSIGATEデリバリー」を発表した。2011年1月より販売する。
OPSIGATEは、映像やファイルの取り込み、コンテンツの管理、メタデータによる検索、IPネットワーク経由でのコンテンツ視聴・ダウンロードなどの機能をトータルに提供するコンテンツ配信システム。一般的にコンテンツ配信には、それぞれの視聴機器に対応した形式への「ファイル変換」や「公開期間・配信範囲の管理」など複雑な作業が必要となる。一方、OPSIGATEは、コンテンツの配信指示やデータ転送などを単一のWeb画面からシンプルな操作で行えるのが特長。ソニーは同製品を2009年より販売している。
一方、新製品となるOPSIGATEデリバリーは、PCに限らず、アクトビラ対応テレビやモバイル端末などさまざまな視聴機器へコンテンツを配信できる新製品。アクトビラ対応テレビへの配信は、富士通製「FutureyeⅡ Live On Demand Server」と連携して実現する。
管理者はコンテンツ管理用のWeb画面からシンプルな操作だけで配信指示を実行可能。配信指示画面にて、公開期間の設定、対象となる視聴機器、配信先などを登録すると、コンテンツは自動で対応ファイル形式に変換され、メタデータとともにポータルサイトにアップロードされる。
オプションの配信エッジユニットを利用すれば、大規模配信・多拠点配信も実現。OPSIGATE拠点に同ユニットを追加することで、配信センターサーバーへのネットワーク負荷をコントロールし、効率的な配信が実現するという。同ユニットには、データ転送の中継、中継したデータの蓄積、公開日前の事前登録、転送時の途中再開など多彩な機能が実装されている。
なお、配信管理のために発売済みの「OPSIGATEマネジメント」が必要。OPSIGATEデリバリー/マネジメントをセットにした基本パッケージの市場推定価格は1300万円から。この価格でPC約500台、アクトビラ対応テレビ20台までの一斉オンデマンド配信が可能。配信台数は配信エッジユニットの追加で容易に拡張できる。
さまざまな視聴機器へコンテンツを配信できる |