丸紅、仮想デスクトップサービスを小規模投資会社へ導入

100名以下の環境にもサービス提供を開始


サービスの提供イメージ

 丸紅株式会社は12日、仮想デスクトップサービス「VirtuaTop」を、総合投資会社のアイ・シグマ・キャピタル株式会社へ導入したと発表した。またこの事例では利用されていないが、ニーズの高いiPad/iPhoneへVirtuaTopを対応させたことも発表している。

 VirtuaTopは、仮想化技術を活用してデスクトップ環境をデータセンター側に構築し、画面転送によってエンドユーザーの端末に配信するDaaS型のサービス。デスクトップ環境は、丸紅情報の運営するデータセンターで運営され、ユーザーは月額課金で利用できる。

 しかし、最低発注数が100台以上に設定されており、クラウドサービスへのニーズが高いとされる、中小規模の事業者やSOHOにはアクセスできていなかった。今回、同サービスを導入したアイ・シグマ・キャピタルは、社員数が20名強という小規模事業者だが、デスクトップ環境とActive Directoryサーバー、ファイルサーバーを同じ仮想環境に構築することで、最低導入台数のハードルを下げて提供できたという。

 丸紅では、社員数100名以下の事業者やSOHOなど、情報システム管理者を配置しづらい小規模事業者には、各種サーバーのみならずクライアント環境もまとめてアウトソーシングできるサービス需要を見込めると考えているとのこと。

 そこで今回の事例のように、小規模ながら高いセキュリティ性を要望する事業者向けへの展開を進める考えで、今後は小規模向けのサービスもメニュー化し、展開していくほか、タブレット端末やスマートフォンなどのモバイル端末についても対応を進め、より柔軟なシンクライアント環境の活用を提案するとしている。

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