NEC、リソースプールの構築・運用を支援するサービス~クラウド運用支援パッケージも
日本電気株式会社(NEC)は26日、ITネットワーク統合パッケージ「Cloud PlatformSuite」のラインアップに、“リソースプール”を容易に構築できるサービス「リソースプーリングシステム構築サービス」を追加すると発表した。また同時に、クラウド環境での運用を効率化するソフト「WebSAM DC(データセンター)運用パック」の販売も開始する。
リソースプーリングシステム構築サービスは、ITリソースを集約し、必要な時に必要なだけのITリソースをそこから利用できるようにする“リソースプール”を短期間で構築するサービス。Cloud Platform Suiteの適用から運用までをサポートするもので、リソースプーリングシステムの設計・構築・運用の各フェーズに応じた、3つの支援サービスで構成されている。
具体的には、リソースプーリングシステム専用の基本設計モデルを用いて、企業規模やシステム用途に応じた適切なシステム設計を提供する「基本設計サービス」、そこで作られた設計情報に基づき、Cloud Platform Suiteを用いたシステム構築を行う「構築サービス」、稼働開始後に、SLAに基づいたシステム稼働を実現する「標準サポートサービス」を用意した。
NECによれば、これらのサービスを利用することにより、半年から1年近くを要するシステム構築期間を最短2~3カ月に短縮できるほか、システム運用開始後の運用コストも、最大30%削減できるという。
価格は、基本設計サービスが1000万円(税別)から、構築サービスが834万円(税別)から、標準サポートサービスが月額84万円(税別)から。
一方のWebSAM DC運用パックは、動的に構成が変化し、複雑にからみあうクラウド環境全体の稼働状況や関係性を可視化し、ITリソースのメンテナンス作業を自動化するための機能を統合したソフト。物理・仮想の両サーバー環境やネットワーク機器、ストレージなどの物理的な関係性と、物理・仮想環境上で動作するアプリケーションとの論理的な関係性をリアルタイムに調査し、管理画面に表示できる。
また、各ITリソースのバージョンやファームウェア情報、パッチ適用状況を一元管理可能で、必要なパッチを、業務を止めずに自動適用する機能を搭載しているため、パッチの配布/適用にかかる工数を30%以上削減できるとのこと。価格面でも、3300万円(税別)からと、個別にソフトを購入する場合と比べて、約3割安価に設定されている。