NEC、仮想PC型シンクライアントを強化~XenDesktopとの連携に対応


 日本電気株式会社(NEC)は19日、従来から提供している仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(VPCC)」を強化し、シトリックスの仮想デスクトップソリューション「Citrix XenDesktop」に対応させると発表した。10月20日より、強化版の製品提供を開始する。

 VPCCで提供している仮想PC型シンクライアントとは、アプリケーションとOS環境をまるごとサーバー上で動作させ、画面イメージをクライアント端末へ送り込む仮想デスクトップソリューション。

 NECによれば、ここ最近、注目を集めるようになった仮想デスクトップの活用にあたって、特に、ネットワーク帯域が狭いモバイル用途や小規模拠点、海外拠点からのアクセスを想定する企業が増えているとのこと。こうした現状を踏まえて、NECでは、ICAプロトコルを含むシトリックスの仮想デスクトップと、自社の自律運用管理技術を組み合わせて提供できるようにしたという。

 クライアント端末としては、NECのシンクライアント専用端末「US300c」やiPad、Android端末を含む幅広いデバイスを利用できるほか、NEC独自の統合自律運用管理機能により、利用する仮想化基盤製品を問わず、小規模から数万台規模までの幅広い環境において、システム全体の運用を最適化できる。さらに、マイクロソフトのアプリケーション仮想化技術「App-V」と組み合わせた、アプリケーション管理の運用効率化も実現できるとしている。

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