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米Symantec、VeriSignのセキュリティ事業買収を完了

 米Symantecは9日(米国時間)、米VeriSignのセキュリティ事業買収を完了したと発表した。買収した事業には、SSLおよびコードサイニング証明書サービス、マネージドPKIサービス、VeriSign Trust Seal、ベリサイン・トラスト・サービス、VeriSign Identity Protection(VIP)認証サービス、VIP詐欺検出サービスなどが含まれる。

 この買収合意は、5月19日(米国時間)に発表されたもの。買収金額は約12億8000万ドルで、買収内容の中には、日本ベリサイン株式会社の株式の過半数取得に含まれている。

 Symantecでは、VeriSignのチェックマークを組み合わせた新しい企業認証に移行する準備を開始。さらに、個人向けブランド「Norton」のロゴも、新しいバージョンに変更し、インターネットでの通信、取引、情報交換の安全性を訴えていきたい考えで、2010年12月末に終了する同社の2011年度第3四半期から、世界的な対外使用を開始する予定だ。

 各事業においては、VeriSignのSSL証明書サービスを、Symantec Critical System Protectionとともに、Symantecの販売網を通じて提供するほか、VeriSign SSLとそのクライアントであるPKI認証ソリューションは、Symantec Protection Center(SPC)と連携させ、企業セキュリティの統合管理ソリューションを構築する。

 また、情報漏えい防止ソリューションであるSymantec Data Loss PreventionとData Insightテクノロジーを、VeriSignの認証セキュリティサービスとともに拡張することにより、ユーザーアクセスのセキュリティを強化し、権限のあるユーザーだけが特定の情報にアクセスできるソリューションを提供する。

 このほか、VIP認証サービスをNorton製品やSymantecのデスクトップクライアントと一緒に提供することで、ユーザーは強力な認証機能を、法人はインターネット検索の際に認知度の高いVeriSignの「信頼マーク」を、それぞれ活用できるようになるとしている。