NECとCAが提携、Webアプリの性能ボトルネックを分析する新ソリューションを提供


 日本電気株式会社(NEC)は17日、CA Technologies(CA)とアプリケーション性能管理ソフトの分野で協業強化すると発表した。これに伴いNECでは、新たに「性能ボトルネック分析ソリューション」の提供を開始する。

 このソリューションは、CAよりOEM提供を受けたアプリケーション性能管理ソフト「CA Wily Introscope」と、自社のシステム性能分析ソフト「WebSAM Invariant Analyzer」とリアルタイムに連携させたもの。Webアプリケーションのレスポンス低下などの検知から、原因となるITインフラの特定、J2EEアプリケーション内部の性能情報の可視化・分析・原因個所の絞り込みまでを自動化するという。

 具体的には、CA Wily Introscopeで収集した、数万種のJ2EEアプリケーションの性能情報を、NECの独自分析技術により「WebSAM Invariant Analyzer」を用いてリアルタイムに分析。平常時の挙動との違いから、エラーメッセージとして現れない性能劣化などの“サイレント障害”を自動的に検知する。これによって、高いスキルを持たない管理者であっても、迅速な問題発生の発見と、原因個所の絞り込みが行えるとのこと。

 新ソリューションの販売はNECが担当し、国内のデータセンターや通信・金融系を中心に、大規模ミッションクリティカルシステムなどへの適用に向けて、拡販を図る考え。また海外市場も、中国、台湾などから順次展開するとしている。

 価格は911万7600円(税別)から。出荷は7月より開始する予定で、NECでは今後3年間に、国内外で合計30システムの販売を目標としている。

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