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NTT Com、Axisのネットワークカメラ上で動作するVPNアプリの実証実験、クラウドとのセキュアな接続を実現

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は25日、ネットワークカメラとクラウドとのセキュアな接続をインターネットを介して容易に確立する動作検証に成功したと発表した。

 NTT Comでは、ネットワーク仮想化技術によって、既存のネットワーク上にセキュアなVPNを迅速に構築できるサービス「Arcstar Universal One Virtual」を提供している。サービスは、アダプターの設置やアプリのインストールのみで簡単にVPNを利用できることが特徴で、顧客のネットワーク環境を問わずに導入できる汎用性を備えている。

 検証では、ネットワークカメラ市場で世界最大のシェアを誇るアクシスコミュニケーションズ(Axis)の製品を活用し、「Arcstar Universal One Virtual」の接続用アプリケーションを、Axisのカメラアプリケーションプラットフォーム「ACAP」上で稼働させた。

接続検証のイメージ

 ACAPは、多くのAxis製ネットワークカメラが対応しているオープンプラットフォームで、今回の検証においては、ACAP対応ネットワークカメラにVPNアプリをインストールすることで、既存のインターネット回線上からVPNを利用したセキュアなクラウド接続ができることを確認した。

 これにより、広く普及しているACAP対応のネットワークカメラに対し、アプリをインストールするだけでVPNを利用でき、今後多数のネットワークカメラの導入を想定している企業の場合でも、簡単にセキュアなVPN対応のカメラとして活用できるとしている。

 NTT Comは今後、他のカメラメーカーやアプリケーションプロバイダーと同様の検証に取り組むとともに、グローバルネットワークとネットワークカメラを組み合わせた新しいカメラクラウドソリューションを提供していくとしている。また、今回の取り組みについては、6月8日~10日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2016」に参考出展する。

三柳 英樹