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京都市、新基幹システムで帳票基盤ソリューション「SVF」を採用

 ウイングアーク1st株式会社は13日、京都府京都市が、基幹業務システムの刷新にあたり、その帳票基盤として帳票基盤ソリューション「SVF」を採用したと発表した。新基幹業務システムの稼働開始は2017年を予定している。

 京都市では、基幹業務システムにおいて大型汎用機を利用し、30年近くシステムの改修を繰り返しながら各業務を運用していたが、2014年にオープン化を決断した。刷新するにあたっては、各基幹業務システムが共通で利用できる機能を「アプリケーション基盤」として構築することとし、帳票についても、従来は個別に管理されていた帳票システムをアプリケーション基盤の上で「帳票基盤」として一元化することを決定。複数の製品を検討した。

 その結果、複数の容易に帳票作成が可能で、各基幹業務システムからの大量出力要求にも対応できるSVFを採用したという。京都市では、多種多様の帳票様式を容易に作成し、特定の出力環境に依存しない帳票出力基盤を構築することにより、汎用機における帳票課題の改善を行うとしている。

 なお今後は、IPAが国際標準として推進する文字情報基盤「IPAmj明朝」をカスタマイズした、「京都市mj明朝」の文字出力対応も予定しているとのこと。「IPAmj明朝」は、自治体の実務に必要な、約6万文字の人名漢字などを収録したフォント。ほかの自治体との文字データ交換において、京都市の文字コード一覧を共有することなく、文字の特定を容易に行えるという。

石井 一志