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NTTデータ、「Nutanix」で仮想サーバーの保守運用業務を15%削減

 ニュータニックス・ジャパン合同会社(以下、ニュータニックス)は7日、株式会社NTTデータが、仮想化専用アプライアンス「Nutanix NX-6060シリーズ」を採用したと発表した。運用サーバー35台とストレージ6台を、6台のアプライアンスに集約し、仮想デスクトップ環境などの保守運用業務を15%削減したという。

 NTTデータグループの基幹系社内情報システムのシステム運用は、NTTデータ ITマネジメント室 システム管理担当が行っているが、ここで利用されるシステムの保守運用作業のための仮想デスクトップ環境、アカウント管理/操作ログ管理サーバーなどは、物理サーバー35台、ストレージ6台、ゲストVM97台で構成されていた。

 また、運用対象の拡大に伴って増設が複数回行われた結果、サーバーの機種もOSもさまざまだったというが、システムの保守運用作業の品質を維持しつつ、自動化、効率化とTCO削減が求められていたという。

 そこで、導入と運用が容易なこと、また、ハイパーコンバージドインフラという技術的な点を含め、より優れたパフォーマンス、システム運用の効率化や自動化による運用負荷の軽減などさまざまな先進性を持つ点を評価し、ニュータニックスのアプライアンス製品を採用した。

 この導入により、物理サーバーとストレージがNutanix NX-6060(6台、11ノード)に置き換えられ、従来は75U使用していたラックを15Uまで削減。ラックスペースを80%削減するとともに、データセンターのコストも削減できたとした。また、サーバーを集約することで管理するゲストVM数も削減されたほか、統合管理ツール「Nutanix Prism」で一元管理できるようになったことで、サーバー管理者の負担が減ったとのこと。さらに、ディスクI/Oの性能が5倍にまで向上。文書作成ソフトや表計算ソフトの表示レスポンスも1.5倍~2倍に上がったとのこと。

 なお、ニュータニックスの採用は2014年暮れに決定され、2015年4月から2カ月かけて環境を構築。同年6月から順次Nutanixに更改した。

石井 一志