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鹿島グループがマイクロソフトのSCCMとIntuneを導入、2万台超のデバイスを一元管理

 ソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下、SBT)は31日、鹿島建設株式会社が、日本マイクロソフトの「System Center 2012 Configuration Manager(SCCM)」、およびEnterprise Mobility Suite(EMS)のコンポーネントの1つである「Microsoft Intune」を導入したと発表した

 クラウドサービスを活用したITインフラ環境の整備を推進している鹿島建設では、その第1弾として、Office 365と、Active Directory連携ソリューション「ADFS on Cloud」をSBTから導入。グループ各社で個別に利用していたメールシステムを統一し、生産性向上とユーザーの利便性を向上させていた。また、SBTによるOffice 365のヘルプデスクサポートも利用し、Office 365の有効活用を促進している。

 今回、第2弾として、グループ全体のクライアントPCの構成情報やソフトウェア更新・配布の一元管理を実現し、セキュリティレベルの向上を図るため、SCCMとIntuneを導入した。導入にあたっては、Office 365のヘルプデスクサポートの実績に加え、SCCMの運用も任せられることが、SBTへの評価につながったとのこと。

 SCCMの導入により、PC・サーバーの情報を収集し、脆弱性対策やソフトウェアバージョンアップなども、グループのセキュリティ方針に沿って円滑に実施できるようになったという。鹿島建設では、グループ会社30社、2万4000台のクライアント環境をSCCM、Intuneで一元管理し、「ブランチキャッシュ」などのSCCM 2012の新機能を活用して、パッチの適用率を大幅に向上させた。

 なお、グローバルに事業を展開する鹿島建設では、社内ネットワーク環境が整っていないエリアにあるPC・デバイスを管理するため、今後、Intuneの本格的な活用を検討していく予定だ。

石井 一志