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富士通、クラウドサービスとも連携する医療事務・電子カルテシステム

 富士通株式会社は16日、診療所向けの医療事務・電子カルテシステム「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-SX」(以下、HOPE LifeMark-SX)と、医療事務システム機能のみを切り出したパッケージ「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE SX-S」(以下、HOPE SX-S)を発表した。

 新製品のうち「HOPE LifeMark-SX」は、医療事務システム機能を兼ね備えた診療所向けの電子カルテシステム。PC1台のスタンドアロン構成から20台のクライアント/サーバー構成まで適用でき、プラットフォームをWindows10に刷新することで、よりスピーディーな操作を実現しているという。

 また、従来製品よりも適度な余白を入れて目に優しい配色に変更し、各種の機能ボタンを分かりやすくしているとのこと。さらに、表示サイズや各エリアの表示幅をユーザーひとりひとりにあわせて変更可能とした。

カルテ作成画面

 加えて今回は、富士通のデータセンターに情報連携機能を整備し、医療機関内の診療データを保全する「BCP機能」や、患者が自分自身のPC/スマートデバイスから診療予約を行える「WEB診療予約機能」、介護施設とのコミュニケーション機能を、クラウドサービスとして5月から順次提供する。

 カルテの入力にあたっては、初回来院時には検査、2回目来院時には処置、というような、1人の患者の診療が複数日に渡る場合、電子カルテに入力する処置・処方予定などをまとめて行えるようにした。このほか、電子カルテを入力するための各種ツールを起動するショートカットキーの追加や、処方監査機能により発見されたエラーを修正する部分への自動的な移動など、従来製品「HOPE EGMAIN-RX」からの機能改善も図っている。

 スマートデバイスに対応しているので、往診先や自宅からのカルテ入力・参照にも対応。病診連携機能により、富士通の地域医療ネットワークシステム「HumanBridge EHRソリューション」とのデータ連携もサポートする。

 加えて、受付、会計、レセプト電算データ作成などの業務を支援する医療事務システムも利用可能。医療機関で日々の個々の患者の会計入力が完了すると同時に、自動的にその日のレセプト電算データを作成・更新する仕組みにより、事務スタッフの負荷を低減するとした。

 価格は200万円(税別)から。

会計画面

 一方の「HOPE SX-S」は、「HOPE LifeMark-SX」の医療事務システム機能とクラウド型サービスをパッケージ化したもの。診療所だけでなく、300床までの医療機関に適用でき、PC1台のスタンドアロン構成から50台のクライアント/サーバー構成まで対応する。また「HOPE LifeMark-SX」への移行が容易に行えるほか、富士通の各種医療機関向けシステムとの連携による拡張性も備えた。

 価格は120万円(税別)から。

 富士通では2018年度末までに、「HOPE LifeMark-SX」は3000システム、「HOPE SX-S」は6000システムの販売を目標としている。

(石井 一志)