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IIJ、自治体向けに安全なウェブ閲覧環境を提供する「IIJ GIOセキュアブラウジングサービス」

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は7日、地方自治体向けに、組織内ネットワークとインターネット接続環境との通信経路の分離を実現する、クラウド型のウェブ閲覧サービス「IIJ GIO(ジオ)セキュアブラウジングサービス」を発表した。仮想ブラウザー技術を活用し、「自治体情報セキュリティクラウド」で利用可能なウェブアクセス環境を提供するサービスで、4月から営業活動を開始、11月にサービス提供を開始する予定。

 総務省では、地方自治体における情報セキュリティ対策の抜本的強化策として、自治体間の専用ネットワーク(LGWAN)とインターネット接続系のネットワークを分離する「自治体情報システム強靭性向上モデル」や、都道府県ごとにインターネット接続口を集約して集中的にセキュリティ監視を行う「自治体情報セキュリティクラウド」の導入を推進している。

 これを受けてIIJでは、自治体情報セキュリティクラウドと連携でき、セキュリティレベル向上を図りながら行政業務の効率性を維持できるソリューションとして、仮想ブラウザー環境を提供するウェブ閲覧サービスを開発。マイナンバーによる情報連携などに活用されるシステムやLGWANと、ウェブ閲覧やメールなどのインターネット接続系ネットワークを論理的に分離した環境で、安心かつ安全なウェブアクセスを可能にする。

サービス概要図

 ウェブにアクセスするための仮想ブラウザー環境を、クラウド上で提供。ウェブ閲覧時のプログラム実行やデータ保存は仮想ブラウザー環境上で実行され、ユーザーの端末へはブラウザーの画面情報のみが転送、表示されるため、LGWANに接続された端末でも安全にウェブを閲覧できる。インターネットには、都道府県単位で提供される自治体情報セキュリティクラウドを経由して接続されることを想定している。

 ウェブサイトからデータを端末にダウンロードする場合など、LGWAN環境とインターネット環境間で安全にファイルの受け渡しができる「ファイル交換機能」も提供。仮想環境上でファイルを実行し、その振る舞いを観察することで疑わしいファイルを検知し、管理者が行う「承認機能」により、ユーザーは許可された安全なファイルのみをダウンロードできる。

 さらに、標的型攻撃対策機能や情報漏えい対策機能を備えたクラウド型メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」の「メールボックスプラスオプション」を併用することで、インターネットから分離した環境でウェブメールシステムを利用できるなど、IIJのサービスを組み合わせることで統合的なセキュリティ対策を強化できるとしている。

(三柳 英樹)