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NEC、クラウド型店舗システムやIoT対応を可能とする小売業向けシステム基盤「NECリテールシステム基盤」

 日本電気株式会社(NEC)は3日、クラウド型店舗システムやIoT対応を可能とする小売業向けシステム基盤「NECリテールシステム基盤」を開発したと発表した。

 システム基盤は、NECの小売業向けの店舗システム開発技術・ノウハウや、社会インフラシステムの24時間365日稼働を支える高信頼技術などを活用して開発。小売業における商品マスター登録・発注・精算などの店舗業務で発生するデータの参照・集計・更新処理を、クラウドおよび店舗いずれでも実行可能とする。店舗システム基盤に求められる機能を共通部品として提供することで、個別開発と比較して基盤開発工数の80%程度を低減できるとしている。

 店舗規模や出店形態に応じて、クラウド型と店舗分散型の店舗システムを混在させるハイブリッド構成や、クラウドと店舗で発生するデータをリアルタイムに同期することが可能。これにより、場所・時間を選ばない業務運用を実現でき、店舗サーバー障害発生時にはクラウドへ、ネットワーク障害発生時には店舗サーバーにそれぞれ切り替えて業務を継続することや、新規出店時における店舗サーバーの費用および導入・管理工数の低減などを実現する。

 マルチOS対応で、Windows、iOS、AndroidのOSごとに業務アプリケーションを開発・保守することなく、1つの業務アプリケーションを各OSで利用できる。これにより、多様なスマートデバイスの業務利用や、端末故障時や繁忙時間帯などに、他の用途で利用している端末を流用することができ、費用低減や業務継続性の確保などを実現する。

 店舗でのIoT活用にも対応。店舗に設置したカメラ映像やセンサーデータなど、大容量・多頻度のデータの処理にも対応し、求められる処理速度や内容などに応じて、クラウドおよび店舗いずれかでの処理を柔軟に選択できる。収集したデータをもとに、新たな顧客サービスや店内状況の把握、各種機器の稼働状況の一元管理を実現する。

 NECでは、多店舗展開する国内外の小売業に、今回のシステム基盤を活用した店舗システムを提案することで、2020年度末までに累計5万店舗への導入を目指す。

 また、東京ビッグサイトで3月8日〜11日に開催される「リテールテックJAPAN 2016」で、今回のシステム基盤を活用したIoTソリューションを展示する。

(三柳 英樹)