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富士通、「Private Hosted A5+」にF5ネットワークスの「BIG-IP」を採用

 F5ネットワークスジャパン合同会社(以下、F5)は1日、富士通株式会社が提供する「FUJITSU Cloud Service Private Hosted A5+専用サービス(以下、Private Hosted A5+)」のファイアウォールおよび負荷分散装置として、「F5 BIG-IP」が採用されたと発表した。

 富士通では、新規サービスの迅速な立ち上げに向けて、サービスの基盤となるICTシステムを短期間で構築したいというニーズに対応するため、複数のホステッドサービスやIaaS、PaaSを展開しており、2013年10月からはPrivate Hosted A5+のサービス提供を行っている。

 Private Hosted A5+を提供する以前、富士通が提供してきた同種のサービスでは、富士通社内の技術者がファイアウォールや負荷分散装置の設定を行っており、設定作業に手間と時間がかかるという問題を抱えていた。このため、Private Hosted A5+の開発においては、当初から設定作業の問題を解決することや、マルチテナントをセキュアかつ効率よく収容できることを重要な要件としており、これらを解決できる製品として、富士通ではBIG-IPをが選択した。

 富士通がBIG-IPを採用した理由としては、マルチテナントを効率よく収容できることを挙げている。ルートドメインをテナントに割り当てることができ、ルーティングテーブルもテナントごとに分離されるため、各テナントが使用するIPアドレスの制限もなくなった。

 また、SOAP/RESTベースのオープンAPI「iControl」が装備されているため、iControlを活用して、ネットワーク機能の設定変更を顧客自身が行えるセルフサービスポータルを構築。変更の反映がリアルタイム化されるとともに、富士通社内の運用負荷も軽減した。iControlには各種言語用のSDKが用意されており、サンプルコードも公開されているため、Private Hosted A5+の開発作業も円滑に進んだという。

 このほか、汎用サーバー上で稼働するBIG-IP Virtual Edition(VE)によりアプライアンスを追加導入することなくセルフサービスポータルの開発や改修を手軽に行えることや、VXLAN/NVGREゲートウェイによりオーバーレイ型のネットワーク仮想化が容易になることなどが採用理由として挙げられている。

 富士通では今後、BIG-IPが装備しているネットワーク仮想化対応機能の活用、仮想マシン管理に使用しているvCenter/SCVMMとの連携、より高い自由度を求める顧客へのBIG-IP VEインスタンスの提供、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)の導入も検討する。

(三柳 英樹)