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Basho、時系列データに最適化されたNoSQLデータベース「Riak TS」

 NoSQLデータベースベンダーである米Basho Technologies(以下、Basho)の日本法人、Bashoジャパン株式会社は、時系列データの収集/分析に最適化されたNoSQLデータベース「Riak TS」を2015年12月より日本国内に向けて提供開始することを発表した。

 Bashoジャパンの経営戦略室 室長である森 英悟氏は、Riakについて「NoSQLのデータベースはビッグデータやIoTのニーズに応え、RDBMSの限界を打破するために生まれた。Riakはそのうちの一つ」とし、「Riakはすでにワールドワイドで1000社以上の企業/組織で利用されている」と述べた。

Bashoジャパンの経営戦略室 室長、森 英悟氏

 今回提供開始が発表されたRiak TSは、既存製品「Riak KV」のテクノロジーをベースとしたKey/Value型の分散NoSQLデータベースで、独自のマスターレス設計による拡張性や可用性はそのままに、時系列データの収集/分析向けにチューニングされている。

 時系列データとは、IoTデバイスのデータ、ログファイル、経済データ、科学的データなどタイムスタンプがあるすべてのデータを指す。秒単位(あるいはそれ以下の単位)で細かく管理される膨大な時系列データは、ほかのKey/Value型データのユースケースと比較すると書き込み負荷が高いことが多いという。

 そこでRiak TSでは、時間データや場所データをより効率的に管理するため、関連する時系列データをグループ化して一緒に保存する。さらに、グループ化された時系列データは自動的に複製され、クラスタ全体に分散して保存される。このグループ化と分散化によって、Riak TSは高いパフォーマンスと可用性を実現している。

 さらにRiak TSは、レンジクエリによって、SQLのようなクエリを記述して時系列データを分析することができるようになっている。そのため、既存のSQLの知識を生かしたクエリを実行することも可能である。

 海外でも、まだ発表されてから日が浅いため、Riak TSは実験的な導入にとどまっていることが多いが、すでに米国の気象情報データプラットフォーム、アイルランドの水道/ガスメータのデータ管理など、膨大な時系列データの収集/活用に貢献しているという。

Riak TSは時系列データ向けに最適化されている

 なお、Bashoでは、Riak KV、Riak TSに加えて、動画など大容量オブジェクト向けに最適化された「Riak S2」も提供している。Riak TSが時系列で細分化された向けに最適化されたのとは反対に、Riak S2では大容量オブジェクトでも効率よく分散管理ができるような仕組みとなっている。そのため、同社は業種や領域ごとに、最適なKey/Value型の分散NoSQLデータベースを提供することができるようになったという。

同社は業種や領域ごとに、最適なNoSQLのデータベースを提供できる

 Riakの各種製品には、オープンソース版とエンタープライズ版がある。また、日本国内におけるRiak製品の購入およびサポートは、販売代理店である東京エレクトロン デバイス株式会社を通じて行われる。

北原 静香