CTC、OpenStackビジネス強化のため米Solineaに出資

　伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）は、OpenStackに関するビジネスの強化を目的として、システム構築のコンサルティングと導入支援サービスを提供する米Solinea（ソリネア）に出資すると発表した。

　Solineaは、OpenStack中心にDockerやKubernetesなどのオープンソースソフトウェア（OSS）ソリューションを活用し、インフラ構築やシステム導入支援のプロフェッショナルサービスを北米で展開している。特定のOpenStackディストリビュータには依存せず、OSSを組み合わせて、顧客のニーズに最適なインフラを構築できることが強みとのことで、OpenStackの導入時のプランニングから導入後のDevOpsを活用した運用まで、トータルなサポートを提供。欧州やアジアでも大規模なシステムの構築実績があるという。

　CTCでは2013年から、OpenStack上で処理内容に応じてインフラを自動制御するクラウドネイティブアプリケーションの開発や、OpenStackを活用した次世代ITインフラ「Open Cloud Package」の提供などを行ってきた。今回は、OpenStackを活用したクラウドインフラの設計・コンサルティングサービスと導入支援サービスを強化する目的で、Solineaに出資したとのこと。

　なお今後は、次世代クラウド技術の研究・開発を行う組織「Cloud Innovation Center」を中心として、11月からSolineaによる社内トレーニングを段階的に開始する。また2016年度からは、Solineaへのエンジニアの派遣を通してOpenStackの知識・経験を備えたグローバル人材を育成する計画だ。