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OpenStack専業の米Mirantisが日本法人設立、CTCとリセラー契約を締結
(2015/2/3 11:56)
OpenStackソリューションを手掛ける米Mirantisは3日、日本法人のミランティス・ジャパン合同会社(ミランティス)を設立し、日本市場に本格参入すると発表した。リージョナルディレクターは下平中氏が就任する。また、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)とリセラー契約を締結したことも発表された。
Mirantisは、OpenStackのシステムインテグレーターとして1999年に設立された企業。2013年には、OpenStackディストリビューション「Mirantis OpenStack」を提供開始し、現在はMirantis OpenStackを中心に、コンサルティングから導入支援、保守、教育サービスをトータルに提供している。顧客としては、Ericsson、Expedia、NASA、PayPal、Wells Fargoなどの大手企業が名を連ね、Fortune 20やFortune 500の企業を含めて、多数の導入実績を持つとのこと。
また、OpenStack専門の技術者が600名以上所属する同社は、開発コミュニティへの貢献度が世界で最も高い3社のうちの1社とのことで、さまざまなプロジェクトを先導しているため、OpenStackの最新リリースや最新テクノロジーに対応したアップデートをタイムリーに提供しながら、クラウド環境の安定運用を支援できるとした。顧客のニーズに合わせた拡張モジュールやドライバーの開発・サポートにも対応できるとしている。
なお、日本市場への参入は、オランダ、フランス、中国での現地法人設立に次ぐグローバル戦略の一環で、パートナー企業と協力し、ITシステムにおけるベンダーロックインを回避することを希望する顧客に、オープンなOpenStackクラウドソリューションを提供する。
一方、日本のパートナー第一号となるCTCでは、自社のOpenStackソリューションを強化するため、Mirantis OpenStackの取り扱いと、設計・開発・導入・運用の各フェーズに応じたコンサルティング/プロフェッショナルサービス、教育サービスの提供を順次開始する予定で、クラウドサービス事業者や通信事業者を中心に市場の開拓を進める考え。関連製品・サービスを含めて、3年間で30億円の売り上げを目標としている。