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マイナンバーの収集から保管・廃棄までを代行、MJSがSMB向けのBPOサービスを提供

 株式会社ミロク情報サービス(MJS)は15日、中堅・中小企業向けにマイナンバーの収集・保管などを代行するサービス「MJSマイナンバーBPO」を、10月より開始すると発表した。株式会社石川コンピュータ・センターとの業務提携により提供される。

 「MJSマイナンバーBPO」は、中堅・中小企業を対象に、従業員とその扶養家族などのマイナンバー収集から、登録、保管、廃棄まで、一連の業務を代行するBPOサービス。自社内でマイナンバーの収集や保管・廃棄を行うには、収集・管理方法、通知や登録作業などのルール策定と環境構築が必要になるほか、収集に関する事務負担の一時的な増大、管理コスト発生といった課題がある。しかし「MJSマイナンバーBPO」を活用すると、企業で対応しなければならない業務範囲や対応期間を短縮できる点がメリット。また、セキュリティ対策の面でも負荷を軽減するという。

 収集にあたっては、郵送による収集とスマートデバイスを活用した収集の、2つの方法を用意し、企業のポリシーや収集対象となる従業員の状況にあわせて選択できるようにした。このうち郵送による収集は、普通郵便以外に、オプションで簡易書留やレターパックにも対応する。

 データ保管時は、マイナンバー収集対象者の個人情報と、実際に収集したマイナンバーのデータを分離して管理するため、個人情報とマイナンバーがひもづいた情報は保管しない。また、データおよび原紙の保管はセキュリティ区画で行い、物理的な監視や入室制限のほか、端末のセキュリティ対策も強固なポリシー運用を行うとした。さらに、住所などマイナンバー収集対象者の個人情報はマイナンバーを収集した後すみやかに削除するという。

 なお、MJSが提供している中堅・中小企業向けのERPシステム「Galileopt NX-I」「MJSLINK NX-I」との連携にも対応。ERPシステム側ではマイナンバーのデータを保持せず、マイナンバーBPO側のデータにアクセスして、税務申告書や源泉徴収票、支払調書などにマイナンバーを印字できる仕組みを提供する。

 価格は、初期費用が10万円から、収集が1番号あたり400円から、保管が1番号あたり600円。

石井 一志