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MJS、中堅・中小企業などのマイナンバー対応を支援するシステム

 株式会社ミロク情報サービス(以下、MJS)は、会計事務所や中堅・中小企業でのマイナンバー制度(社会保障・税番号制度)対応を支援するため、マイナンバー管理システム「MJSマイナンバー」(オンプレミス版・クラウド版)を9月より提供開始すると発表した。

 「MJSマイナンバー」は、マイナンバー情報を取得・保管・利用・廃棄する上で、セキュアな環境のもと、適正な取り扱いを支援するためのシステム。税務システムや給与システムなどと連携することにより、税務申告書や源泉徴収票、支払調書などの帳票にマイナンバーを印字して出力できるようになる。

 具体的には、マイナンバーの暗号化保存から、各機能のアクセス権限管理、マイナンバーのアクセスログ管理、退職者などの削除アラート通知など、安全管理措置への対応を支援する各種機能を搭載した。また、情報漏えい対策アプライアンス「SOXBOX NX」やウイルス対策ソフトウェア、ファイアウォールを活用することで、より高度なセキュリティ環境を構築できるという。

 なおラインアップには、オンプレミス版とクラウド版の2種類を用意しており、マイナンバーを自社で保管したくないという企業は、アクセス認証とSSL暗号化通信によるセキュリティ環境のもとでマイナンバーを保管・運用できる、クラウド版が適しているとのこと。さらに、人事部門などにおけるマイナンバー収集負荷を軽減するために、従業員が直接マイナンバーを入力・申請できる機能をオプションとして提供する。

マイナンバーの業務運用イメージ(クラウド版)

 価格(税別)は、オンプレミス版のスタンドアロン版が10万円から、LAN版が20万円からで、別途、ハードウェア、導入支援サービス、ソフトウェア保守などの料金が必要になる。一方、クラウド版は初期費用が3000円、月額費用(1法人・従業員50人未満)が2000円から。

 なお今後は、マイナンバーに係る運用方針や取扱規定の策定などに関するコンサルティングサービス、マイナンバーの収集・管理などを受託する「マイナンバー登録・管理代行サービス(BPO)」も提供する予定だ。

石井 一志