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レノボ、高密度サーバー「NeXtScale System」のGPU搭載数を2倍にする拡張ユニット

 レノボ・ジャパン株式会社(以下、レノボ)は18日、x86サーバー「レノボ System xシリーズ」の高密度型サーバー「レノボ NeXtScale System」において、GPUの搭載数を2倍にし、より高密度なコンピューティング環境を実現する「NeXtScale PCIe 2U NeXトレイ」を発表した。

 「NeXtScale PCIe 2U NeXトレイ」は、ノードあたり1/2Uサイズの「レノボ NeXtScale System nx360 M5」に接続する、2Uハーフワイドサイズの拡張ユニット。4つのフルサイズ・ダブルワイドのGPUやコプロセッサを内蔵でき、4GPU構成を実質1.5U相当のサイズで実現するという。

 GPU「NVIDIA Teslaシリーズ」やコプロセッサ「Xeon Phi」を内蔵すれば、ビッグデータ分析やテクニカルコンピューティングを高密度に実現し(ラックあたり615TFLOPS)、例えば、単精度浮動小数点演算を多用するディープラーニングやCGのレンダリングファームとして利用できる。

 また「NVIDIA GRID GPU」も内蔵可能で、サーバー内に3D CADの仮想環境を構築し、クライアントの画面上で再現するCAD on VDIの集約率を、筐体あたり最大50%向上させ、設置スペースやコストを削減可能とした。

 なお、こうした大電力を必要とするGPUやコプロセッサを高密度に内蔵しても、冷却能力に優れた「NeXtScale n1200」エンクロージャと、今回同時に製品化した高効率電源機構「NeXtScale n1200 1500W」により、システムの安定稼働が可能とのこと。

 「NeXtScale PCIe 2U NeXトレイ」を装着したNeXtScale System nx360 M5ノードの価格例(税別)は、NVIDIA Tesla K40内蔵時で321万2400円から。NVIDIA GRID K2内蔵時で284万2400円から。出荷は10月1日より開始する。

石井 一志