ニュース

NTTデータ、中小企業などのマイナンバー対応を支援する「データ管理の達人」

 株式会社NTTデータは、税務申告書作成ソフト「達人シリーズ」において、マイナンバー制度への対応ソリューション「データ管理の達人」を追加し、中小企業や会計事務所に向け、11月下旬より販売開始すると発表した。価格は、1利用拠点あたり年額4万9800円(税別)。

 「データ管理の達人」は、「達人シリーズ」のユーザーが、マイナンバー法で定められる安全管理措置にスムーズに対応できるよう支援する製品。マイナンバーを含めた、税務業務に必要なマスターデータ(基本情報)の管理・収集機能や、達人シリーズ・他社ソフトウェアとのデータ連携機能、データセキュリティの統合管理機能を搭載しており、マイナンバーの収集から保管・利用・提供・廃棄までをセキュアな環境で実現するという。

 特に収集機能では、従業員や扶養家族の基本情報を、マイナンバー制度で求められる適切な管理に準拠しつつ、事務所にいながら安全な収集を実現。また、データの保管には、セキュアな「達人Cubeセンター」を利用し、データに強度な暗号化を施すことで、高いセキュリティ性を確保するとした。

 セキュリティ面では、「達人シリーズ」で作成した業務データに対して、利用者ごとの管理権限やアクセス可能範囲の詳細な設定を行えるほか、アクセスログ取得により、「いつ」「誰が」「どのデータへ」アクセスしたかを監査できるとのこと。

 なおNTTデータは今後、「データ管理の達人」以外にも、既存の「達人シリーズ」の暗号化強化、アクセス制御など、マイナンバーに対応した機能強化や電子申告の新ラインアップ商品の追加、PC環境での情報拡散を監視するサービスの提供などを実施し、中小企業や会計事務所が、迅速にマイナンバーの安全管理措置に対応した環境の整備が行えるソリューションを提供していく予定だ。

石井 一志