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日立システム、kintoneを活用した3種のクラウドサービスを提供 製造業向けに

 株式会社日立システムズは19日、サイボウズ株式会社のビジネスアプリケーション開発支援クラウド「kintone(キントーン)」を活用し、3種類のクラウドサービスを提供すると発表した。

 同社が新たに提供するのは、顧客・案件管理システム、予実管理システム、品質管理システムの3つのクラウドサービス。これまで、多くの製造業において表計算ソフトで行われていた業務をシステム化し、業務効率の向上や事業戦略の立案、生産プロセスの最適化などを支援するため、安価に利用できる、サイボウズの「kintone」を活用したクラウドサービスを販売するという。

 新サービスでは、入力インターフェイスを「kintone」にすることにより、管理項目の追加・変更を柔軟に行え、ビジネスの変化に即応可能なほか、日立システムズの基幹業務システム「FutureStage 製造業向け生産・販売管理システム」(以下、FutureStage)とシームレスに連携できるのも特徴。これらのサービスをFutureStageと併用することで、データの二重入力の廃止、包括的な事業計画や営業戦略の立案、生産プロセスの課題抽出や最適化を実現できる。

 表計算ソフトなどから新サービスに切り替えることで、データの正確性向上、入力作業の軽減、データの集計や検索の迅速化など、業務効率向上が図れるほか、「kintone」を活用したクラウドサービスであるため、類似の一般的なシステムと比べてより短期間・低コストで導入できる点もメリットとした。

 1ユーザーあたりの価格(税別)は、いずれも年額9600円で、別途1万7640円のkintone基本料金が必要となる。

 日立システムズでは、今後、今回販売開始する「kintone」を活用したクラウドサービスを、中堅・中小規模の製造業向けに拡販し、2018年度末までに累計約6億円の販売を目指す。

 また、「kintone」を活用したクラウドサービスの適用業務、連携ソリューションを順次拡大するとともに、ほかのクラウドサービスとも連携を図ることにより、自社のソリューションの価値を高める考えだ。

石井 一志