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ディーバ、使い勝手などを向上させた連結会計システム新版 クラウド版も提供

 株式会社ディーバは、連結会計システム「DivaSystem」の新版「同 10」を6月22日より提供開始すると発表した。また、クラウドサービス「DivaSystem 10 Cloud」も新たにスタートする。

 DivaSystemは、企業グループでの連結会計業務を支えるソリューション。グループ会社からのデータ収集、連結決算処理、データ分析といった、連結決算や連結グループ管理に関する各種業務を統合できる。また制度連結に加えて管理連結にも対応し、双方で作成したデータの連携や分析を同一システム上でシームレスに行うことが可能。複数通貨の連結財務諸表作成、英語による連結処理(海外サブ連結)など、グローバル規模の業務も1つのシステムで行えるという。

 今回の新版では、グループ経営を取り巻く環境への対応と使い勝手の向上を図るため、「New UI(ユーザーインターフェイス)」「New Utility」「New Usage」の3つのテーマで機能改善を行った。

 まず「New UI」では、業務への「3クリックアクセス」をコンセプトに、提供開始以降初めてとなるUIの大幅刷新を実施した。未経験ユーザーでも簡単に連結会計業務を実施でき、作業効率の向上も見込めるという。

 また「New Utility」では、組織再編やグループ再編、M&Aなど、組織や資本関係の変更影響を把握し、素早く対応可能な機能強化を行った。近年適用が増加しているIFRSに
ついても、ディーバのIFRS任意適用プロジェクト参画企業への支援実績をもとに、適合率と自動化率を強化している。

 最後の「New Usage」では、グループ企業、部門内で日々飛び交うExcelによるコミュニケーションを、ブラウザベースのツールで収集・分析する新しいモジュール「DivaSystem FBX」を有償オプションとして提供。企業内のExcel資産を整理し、グループ全体の伝達スピードを向上させるとのこと。

 一方、中堅・中小企業を中心に、短期間での導入構築とIT投資コストの削減が可能なクラウド版連結会計システムの需要が増加していることを受け、クラウド版の「DivaSystem 10 Cloud」を新たに提供する。対象は、グループ会社が10社以下の企業で、価格は月額13万7500円から。

 なおディーバでは、既存顧客のバージョンアップや、「DivaSystem 10 Cloud」の新規導入を中心に、2016年度までに200社への導入を目標としている。

石井 一志