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カメラ録画システム「アロバビュー」で講義収録、教育機関向けに販売へ

 株式会社アロバは18日、教育機関にて監視カメラを応用する「アロバビュー講義収録システム」を発表した。ソニービジネスソリューション株式会社(以下、ソニーBS)より「講義集録ソリューション」パッケージとして7月1日から販売する。2014年度には早稲田大学の約70教室に導入された実績があるという。

 アロバビュー講義集録システムは、講義集録スケジュールとネットワークカメラで記録した映像・音声を一元管理するもの。監視カメラ録画システム「アロバビュー」をベースとする。

 特長は、ネットワークカメラの活用と機能を収録部分に絞り込んだことで、1教室あたりの価格では従来型システムの1/5以下というコストを実現した点。機能面では、アロバビューの特長である映像と音声の同期により、ネットワークカメラによる講義集録を実現し、講義スケジュールに沿った収録の自動化により、手動のオペレーションを不要にしている。収録後は映像を音声付きのMP4形式に変換し、指定されたフォルダに保存する。

 ネットワークカメラはソニー製カメラを採用し、音声圧縮方式にサンプリング周波数48kHZのAAC(Advanced Audio Coding)音声を採用することでCD並みの高音質を実現。最大解像度フルHD(1920×1080ピクセル)、1秒間に30コマの高画質で映像を記録でき、逆行補正機能「View-DR」により教室内スクリーン再撮も高画質で保持するという。カメラライセンスとサーバーを増設することで、最大320教室まで統合管理したシステム構築が可能となる。

 価格は、10教室の講義映像を同時収録可能な中規模システムが400万円(税別)から。1日8時間収録で約1週間分の講義データを保存できるという。

 アロバはソニービジネスソリューションとともに、全国の大学・学校・塾・各種スクールなどへ本システムの導入を進める考え。なお、アロバはルクレからアロバビュー事業を継承して、5月15日付で分社化された新会社(プレスリリース)。ネットワークカメラの市場拡大に伴い、事業の拡大に向けて体制を強化するとしている。

川島 弘之