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日本情報通信、SoftLayerの利用支援ツール「kumade」を無償提供

 日本情報通信株式会社(NI+C)は15日、IBM SoftLayerの使い勝手を向上させるツール「kumade(クマデ)」を、国内のユーザー向けに無償提供すると発表した。SoftLayer利用企業のシステム担当者やパートナー企業の管理者が利用すると、標準管理ポータルでは提供されていない機能を日本語で使えるようになるので、SoftLayerをより簡便に利用・管理できるという。

 「kumade」は、日本のユーザーが、グローバルに展開されているクラウドサービスのSoftLayerを使いやすくするためのツール。利用者別に「kumade advantage(クマデ・アドバンテージ)」と「kumade bind(クマデ・バインド)」の2種類を用意し、NI+Cの顧客、NI+CとSoftLayer販売代理店契約をしているパートナー企業、およびパートナー企業の顧客向けに提供する。

 このうち「kumade advantage」はSoftLayerの利用者向けで、SoftLayerの標準管理ポータルで不足している機能を提供する。具体的には、現在のサーバー状況などを一元的に表示するダッシュボード(リソース状況一覧表示)機能を提供し、各サーバーの簡易的なコントロールや管理ポータル画面へのショートカットに対応した。

 今後は、現在契約しているリソースを容易に調べられ、構成を管理していく上で必要な情報を得たり、不要なリソースを確認したりできる「リソース・コレクション(契約情報一覧表示)」機能、サーバーの設定内容をExcelファイルとして取得できる「パラメーターシート自動作成」機能などを追加していく予定だ。

kumade advantageのダッシュボード画面イメージ

 一方の「kumade bind」はパートナー企業向けで、SoftLayerアカウントの制御や請求処理のサポート機能などを行える。例えば、複数の顧客に対して、適切な権限を持つユーザーアカウントを自動的および定型的に素早く作成したり、パートナー企業の管理すべき複数の環境すべての請求処理を一元管理したり、といったことが可能になるとのこと。

 こちらも今後の機能拡充を行う方針で、SoftLayerから発行される通知を顧客にメール転送する機能や、パートナー企業に必要なSoftLayerへの支払処理をサポートする機能を提供する予定。

 さらに、SoftLayerから連絡されるメンテナンス情報だけでなく、パートナー企業のビジネス情報などを盛り込んで、顧客宛にメールマガジンとして配信する機能など、パートナー企業用の機能を特に拡充するとしている。

石井 一志