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アライドテレシス、集中管理対応の中小ネットワーク向け無線LAN AP

無線LANコントローラ機能を備えたPoE対応スイッチも

 アライドテレシス株式会社は、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANアクセスポイント「AT-MWS APシリーズ」、および無線LANコントローラ機能を備えたPoE+対応レイヤ2+スイッチ「AT-MWS GPシリーズ」を5月14日より出荷開始した。

 「AT-MWS APシリーズ」は、IEEE 802.11a/b/g/nに対応し、2.4GHzと5GHzの同時利用が可能な無線LANアクセスポイント。単独での管理に加えて、「AT-MWS GPシリーズ」による集中管理に対応し、規模や用途に応じて使い分けられるという。

 ラインアップとしては、IEEE 802.11nの2空間ストリームに対応した「AT-MWS600AP」と、同じく3空間ストリームに対応した「AT-MWS900AP」を用意する。前者は、理論値最大2.4GHz 300Mbps+5GHz 300Mbpsのスループットで、後者は、理論値最大2.4GHz 450Mbps+5GHz 450Mbpsのスループットで利用できるとのこと。

 一方の「AT-MWS GPシリーズ」は、「AT-MWS APシリーズ」を集中管理する無線LANコントローラ機能を備えたスイッチ製品。同一セグメント内の「AT-MWS APシリーズ」を最大50台まで一括管理可能で、中小規模の無線ネットワークを安価に構築できるとした。

 同一セグメント内で起動した「AT-MWS APシリーズ」は、「AT-MWS GPシリーズ」に自動検出され、あらかじめ設定されているプロファイルに基づいたコンフィグレーションを、簡単な操作で対象アクセスポイントに投入可能。アクセスポイント側では、事前設定を行うことなく無線LANサービスを開始できるという。

 また、Webブラウザを使用したユーザーインターフェースが用意され、ネットワークトポロジーの自動描画およびステータス表示や、フロアマップ表示、Googleマップとの連携といった機能に対応する。さらに、インタラクティブな統計情報も表示を行えるので、アクセスポイントごと、クライアントごとの通信量の把握に役立つとした。

 加えて、PoE+(IEEE 802.3at)給電に対応し、無線LANアクセスポイントなどへの給電を行えるほか、レイヤ2+スイッチとしての機能も備えている。

 ラインアップは、最大20台のアクセスポイントを管理できる「AT-MWS2012GP」と、最大50台まで管理できる「AT-MWS5028GP」を用意した。前者は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×10ポートを備え、うち8ポートがPoE給電に対応。合計で最大130Wまでの電力供給が可能だ。後者は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×24ポートを備え、全ポート合計で最大185Wまでの電力供給が行える。なおAT-MWS2012GPは2ポート、AT-MWS5028GPは4ポートのSFPスロットも搭載しており、アップリンクなどに利用できる。

 価格(以下、すべて税別)は、アクセスポイントのAT-MWS600APが4万9800円、AT-MWS900APが6万4800円。スイッチのAT-MWS2012GPが30万円、AT-MWS5028GPが60万円。いずれも、アカデミック向けの割引価格も提供されており、それぞれ4万4900円、5万8400円、27万円、54万円となっている。

石井 一志