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100TB超のデータにも対応可能な全文検索システム「QuickSolution 10」

 住友電工情報システム株式会社(住電情報)は15日、100TB超のデータ容量に対応した全文検索・情報活用システムの新版「QuickSolution 10(Ver.10.0)」を、同日より販売開始すると発表した。

 QuickSolutionは、純国産の企業内検索システム。新版では、検索インデックス構造や検索アルゴリズムを一新したことで、従来製品から大幅に性能が向上。1台の検索サーバーで20TB(5000万ファイル)のファイルサーバーを検索できる性能を実現したという。複数のサーバーを連携させれば、100TBを超えるデータにも対応できることから、数GBでの部門利用から、100TB超のデータを扱う全社基盤まで、あらゆるシーンで利用可能になったとのこと。

 一方、検索サーバーに必要なディスクやメモリの容量は、従来よりも少なくて済むようになった。具体的には、位置考慮のあいまい検索の性能が数倍~最大20倍になり、必要なディスク容量が1/2~1/7(自社比)になったため、位置考慮検索など検索精度を重視した上で、高速・大容量の検索システムを少ない投資で構築できるとした。

 また今回は、スマートデバイス用の操作画面を全面的に見直した。スマートフォンとタブレットの、それぞれのデバイスの特性を生かした画面遷移や入力方法を採用し、PC用の画面も含めて、すぐに使える直感的な操作性を実現したとしている。

 ラインアップには、基本モデルとフルスペックの拡張モデルがあり、どちらのモデルもファイルサーバー、Webサイト、データベースなどを標準で検索可能。いずれも、検索対象のデータ容量に応じて、エントリーからエンタープライズGrade20まで、7つのエディションが提供される。価格は80万円(税別)から。

石井 一志