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レノボ、Skeed、ビットアイルの3社、高速データ伝送サービスで協業

リファレンス構成や月額課金サービス、検証環境などを提供

 レノボ・ジャパン株式会社(以下、レノボ)および株式会社Skeed、株式会社ビットアイルの3社は、高速データ伝送サービス「SilverBulletアプライアンス・サービス」を提供開始すると発表した。Skeedの大容量高速データ伝送ソフトウェア「SilverBullet」を中核に、3つの取り組みを実施する。

 SilverBulletは、インターネットを利用して、大容量ファイルを高速かつ安定的に転送できるソフトウェア。今回の取り組みではまず、SilverBullet稼働確認済みのLenovo System xリファレンスアーキテクチャとして、「高速データ伝送ソリューション Skeed SilverBullet折紙付構成」(以下、SilverBullet折紙付構成)を公開した。これによりユーザー企業は、事前検証された高速データ伝送ソリューションの採用が可能になるという。

 またビットアイルとSkeedは、データセンターサービスやクラウドサービスを利用のユーザー企業に向け、「SilverBullet折紙付構成」をベースとした「SilverBulletアプライアンス」を月額で提供する。ユーザー企業はこれにより、SilverBulletの高速データ伝送機能を、ビットアイルのデータセンターサービスと組み合わせて利用可能になるため、手間や工数を省き、迅速なビジネス立ち上げが可能になるとした。

 あわせて、ネットワークサービス「ビットアイル コネクト」を利用することで、主要クラウドベンダーとのプライベートネットワーク接続が可能なハイブリッドクラウドの基盤環境を入手できるとのこと。今回は第1号ユーザーとして、映画配給大手のギャガ株式会社が「SilverBulletアプライアンス」を採用している。

 一方でビットアイルとレノボでは、ビットアイルのデータセンターとレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ・センター(東京・秋葉原)に、それぞれ「SilverBullet折紙付構成」を設置し、高帯域のインターネット回線で接続された検証環境を公開。ユーザー企業やビジネスパートナーが検証を行えるようにする。

 今後3社は、「SilverBullet折紙付構成」をベースとしたアプライアンスサービスを、ハイブリッドクラウドソリューションの主要メニューに位置付け、映像業界および中堅・中小の製造業などを中心とした企業に、積極的に提案する考えだ。

石井 一志