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富士通および富士通FIPのデータセンター事業を統合・再編

 富士通株式会社と富士通エフ・アイ・ピー株式会社(富士通FIP)は27日、データセンターサービス事業の効率化と運用品質の向上をめざし、4月1日付けで組織統合・再編を図ると発表した。

 富士通と富士通FIPが各々で行ってきたデータセンター事業を、今後はファシリティ・ネットワーク・ICT機器・インフラ運用を1つのプラットフォームとして提供するビジネスモデルに転換する。

 これにより国内外の顧客はロケーションを意識することなく、さまざまな機能を最適化した状態で利用できるようになり、より安定的に自身のシステムを運用することが可能になるという。

 具体的な新体制としては、富士通、富士通FIPが各々で行っていたサービスデリバリ機能、サービスとツール開発機能を富士通FIPに統合し、ファシリティの計画と管理機能を富士通に統合。富士通FIPはデータセンターサービス事業に特化し、顧客のICT環境をサービスインフラ基盤上に展開し、企画・設計・開発・運用のライフサイクルを実行する。富士通はデータセンター事業のガバナンス機能を果たし、グローバルを含む、富士通グループ全体のアウトソーシングビジネス事業の戦略・企画・管理を担う。

 この再編により、最適なリソース配置、競争力強化に向けたコストダウンなどを図りながら、最新技術を採り入れたサービスインフラ基盤の刷新、投資の最適化、サービス品質の向上、対応スピードアップによる顧客満足度の向上をめざすとしている。

川島 弘之